【伊勢湾ジギング】ジガーかオシコンか?

伊勢湾ジギングに適したベイトリールどれなのか問題

今回は伊勢湾ジギングタックル選びの時の永遠のテーマ、ベイトリールはオシアジガーかオシアコンクエストどっちがいいか問題について書きます。

伊勢湾ジギングに必要な糸巻き量

大前提として伊勢湾ジギングではPE2.0号を300m以上巻くのが基本。なのでオシコンは300、ジガーは1500が最有力な番手。それぞれCTやFカスタムがあるけど、今回は比較しやすいようにデフォルトのエディション、ギア比は一番無難なHGで比較。

差し込みの写真に関して補足:
ジガー1500ユーザーだったので本稿の内容は自身の1500を使った感想で書いてますが、最近1500を手放したため写真のみジガーF2001HGで撮りました。またオシコンの写真はCT301HGです。記事の内容には影響ないと思いますのでご容赦を。

メーカースペックでの比較

まずはメーカー公開スペックから。

大事なところは糸巻量とスプール幅と最大巻上長。糸巻量が多いのがジガーの大きな特徴でここの違いはでかい。

またジガーの方がスプール幅が広いので、ラインをたくさん出してもスプールに巻いているライン外周の直径が痩せにくく、ラインを出しても巻上長が減りずらい。もともとジガーの方が巻上長が長いことも考えると、手返しはジガーの方が多少いい。ただし、伊勢湾ジギングの最深部は100mくらいなので、100mでこのメリットがどれだけ実感できるかは微妙。

搭載ギミックで比較

メーカー公表の搭載ギミック比較はこちら

ポイントは見たまんまで、ジガーにはインフィニティドライブとXプロテクトが入っていることと、オシコンにはXshipが入っていること。

インフィニティドライブとXshipはスプールシャフトの支持形式の違いはあれど、巻きの強さや滑らかさに関わるギミック。でもぶっちゃけ僕は伊勢湾を泳いでる魚でこの違いを感じたシーンはない。

Xプロテクトはドライブギアのベアリングの防水機能のこと。どのリールもベアリング周辺は常に不安材料になるので、これはついてた方が安心感がある。この点ジガーの方がアドバンテージが少しある。

それ以外の比較

はいここからが本番。ここまでの内容はその辺の量産型ブログでいくらでも見れる。ここからは実際に両方伊勢湾で使い込んだ経験をもとに比較してみる。

レベルワインダーの恩恵

両者で大きく違うのはレベルワインダーがあるか無いかという点で、レベルワインダーが搭載されているオシコンに圧倒的なアドバンテージがある。これはラインが自動で綺麗に巻けるとかいうレベルの低い話に収まらず、最終的にはジャークのレパートリーに関わる。

伊勢湾のジギングではいろんな誘いを入れる。そのなかにスラッグを出して行うワンピッチがあるけど、ジガーでこのワンピッチをするとスラッグを出したときのリーリングでラインが浮きやすく、スプールからヒゲが出てトラブルになりやすい。特に何十メートルもラインを出した状態で起こるトラブルは悲惨で、ラインが出たまま船が流されて焦るわ、常にラインが引っ張られるので絡んだ部分が勝手に締まるわ、傷が入れば大きくラインをロストするなど結構厄介。

紫のラインで軽度のヒゲ。これが大きくなると絡む。

一方オシコンはスラッグの出るジャークをしても、ワインダーがある程度ラインの浮きを防いでくれる。スラッグを出すジャークは伊勢湾ジギングでは不可欠なパターンになるため、結果としてジガーはジャークのレパートリーが絞られる。

スプールの重さ

次はスプールの重さの違い。ジガーのスプールは大きく造られていて、ラインのキャパも大きい。

水を吸ったPEを大量に巻いたスプールは回転の慣性が付きやすく、回転スピードがつけば軽快にラインを出せる反面、ジグが止まったときにバックラッシュを起こしやすい。

特に早く落とそうとしてメカニカルブレーキを緩めすぎて、バックラッシュを連発するミスは使い始めには良くやらかすし、慣れてきても忘れた頃にたまにやる。またフォール中のバイトでもバックラッシュするので油断できない。

オシコンはスプールが小さく糸巻量もそこまでではないので慣性がつきにくくトラブルが少ない。

ジグを早く落としたいからジガーがいいって言い分もよくわかるけど、流れの速い伊勢湾では深くなるほどスプールの回りやすさよりも、ジグ自体の沈下速度の方がライン放出の律速になるのであまりメリットがない。

もろもろの操作感

あとはリールとしての細かい使い勝手の違い。オシコンはクラッチがボタン式で巻いて落としてがスムーズ、ジガーはレバー式でレバーへのアクセスがボタン式と比べるとちょっとだけ悪い。

巻き上げの時もレベルワインドがないので、初めのうちはラインの偏りをコントロールしながら巻くことに煩わしさを感じるかも。

ジガーを巻く時は指でラインが入る位置を調節しながら巻く

ということで、ジガーは少しの差なんだけどオシコンに比べて気を遣うところがあったりする。逆にジガーはスプールへのアクセスの仕方が多彩でサミングのしやすさはジガーの方が少しいいかなと思う。

結論

で結論。
人によってリールを持つ目的が違いどうしても一概にはいえないので、少し条件付けして結論出してみます。

伊勢湾ジギングをより快適に楽しみたい人はオシコン

ここまでのオシコンのメリットを考えるとやっぱ伊勢湾ジギングはオシコンになる。やっぱ何も考えなくても伊勢湾でトラブル無く快適に使える点が強い。他のエリアのジギングをいくつか経験して思ったけど、ジギングに限って言えばオシコンは伊勢湾専用機なんじゃないかと思うほど伊勢湾に合ってる。

他エリアのジギングにも使いたい人はジガー

ジガーのメリットはラインキャパの懐の広さとシンプルな設計からくる汎用性の高さで、伊勢湾ジギングの釣りも十分その汎用性の範疇。残念ながら伊勢湾との相性はオシコンには及ばないものの、今後近場で言えば三重のトンジギや静岡の中深海スローなどにチャレンジするならジガーの方が確実に強い。

最後に

以上、伊勢湾ジギングのリールどっちにする問題でした。補足をすると、オシコンにはCTがあるしジガーにはFカスタムがあるので、こういうのも候補に入れるとまた結果は変わってくるかと思います。PGだと最大ドラグ力も変わってくるしね。本稿は自分で使って感じたことを出来るだけ書いたつもりです。参考になれば幸い。

あとここまで書いといて元も子もないこと言うけど、結局2,3年すれば両方買ってると思うので悩んでる人は気楽に考えればいいと思うよ笑 完