釣り日記 岐阜県飛騨川支流ミノーイング【2019年5月】

2019年5月。

ゴールデンウィークの10連休。僕は岐阜の実家へ帰省していた。

ちゃっかりと禁漁中に買い溜めたミノーとラインを巻きなおしたリールを持ってな。

連休らしくバーベキューなり同窓会なり親戚挨拶なり、
帰省イベントをひとしきり楽しんだのち、竿をもって飛騨川の支流へと出かけた。

天気のいい日の午後3時。

川幅2.3メートルの里川を6フィートのタックルで釣りあがる。

僕の実家のまわりの川は飛騨川の水系だ。

飛騨川の支流といえば聞こえはいいが、

川幅があって放流も盛んで30cmがコンスタントにかかるような川ではない。

むしろ年々水量は減り、この川が養える魚のキャパも減ってきており、

なじみのある人間でなければ、わざわざここで釣りをしようと思う人はいないような、
ちいさなちいさな里川だ。

実はこの川、今年の4月にもミノーイングに来ていたが、見事に0匹という結果に終わっていた。

この時はそこそこの型のアマゴがミノーを追ってくるものの直前で見切る。

前述のとおり釣り人は全く来ない川なのでスレているのではなく、
時期柄活性が低いのだろうと思い、また日を改めて5月にやってきたのだ。

5月といえど水に浸かった沢登ブーツ越しに感じる水温はまだまだ冷たい。

が、水の中は4月と比べてにぎわっているようで、
釣りを始めてから数投でカワムツがかかる。


外道だが、4月とは違う予感のするいいスタートだ。

想像よりも水が少なく水深が無いので底を舐めないように、
フローティングミノーとシンペンを使い分けて沢を上っていると、

すぐに本命がヒット。


釣れたのは20センチ前後のアマゴ、これでもこの川では大きい方の個体だ。

そしてなにより美しい。

ルアーはワカサギシンペン。ワカサギって釣れるよねやっぱ。

渓流のシンキングペンシルは僕が最近はまっているルアーで、

エリアトラウト用のシンキングペンシルを
渓流のハードコンディションでのキャストミスや水中での衝突に耐えられるよう
エポキシボンドでコート
したものを流用している。

激しい流れでは役に立たないとおもいきや、実は流れのあるところで活躍する。

アップキャストして強い流れの中を引いてくるわけだが、コツは姿勢のコントロール。

シンペンが常に下流を向きながら底を擦らずに流されるイメージをしながらリトリーブしてゆくと、
良い型のアマゴがバイトしてくる。

ミノーは積極的に動かしてバイトを誘うのに対して、シンペンは動かさないのがキモ

いそうな雰囲気なのにDコンタクトのトゥイッチで無反応だった場所に
シンペンを通すと結構出てくる。

全く引き抵抗のないリトリーブ中にコンコーンとアタリが出るのが
このルアーの釣りの面白いところだ。

今回もこのパターン。

写真を撮って逃がして釣りを再開。

ここから瀬とチャラ瀬が交互にくるポイントだったので、
水深に対応できるシンキングミノーに変更。

スピアヘッドリュウキ50Sクロキン。

瀬は沈めるとして、チャラ瀬はシンキングミノーには浅すぎる。

でもいちいちルアーを変えるのがめんどくさかったので、
こんなとこいないだろと高をくくって、
チャラ瀬は適当に放り込んでリップが水をかむ手ごたえだけ感じながら
雑にぺペペぺぺっと探っていく。

そんなことを何度かくり返していると、

なんとチャラ瀬でバイト。


15センチほどの大きさだけど、年季の入った鱗模様の個体。

これはこれで元気があっていい。

割と底に突っ込んで止まってしまうような攻め方をしていたのだが、
これでも釣れたのが不思議だ。

リアクションバイト的な奴だろうか。勉強になった。

写真を撮って逃がす。

やはり、4月と比べて活性と食性がかわっていて、
高活性の夏場に向けていい雰囲気になりつつある。

最後に橋の下に良型の魚影を見つけたので、
唯一、垂直のトゥイッチでアクションができる
ボトムノックスイマーとシリテンバイブで粘ってみたものの興味は示したが
なかなかバイトには至らず。

大き目の個体で利口だったし、
渓流ルアーの縦釣りはこの辺が限界なんだろうと言い訳していると、
丁度夕飯の呼び出しの電話が鳴ったので帰宅。

3時間ほどの釣行だったがとても楽しめた。

ただし今回の時点でブッシュや倒木が多く今の竿ではやりずらいところが多く、
ここからさらに夏に向けてブッシュが広がるので5フィートの竿が欲しくなった。

それに今の竿だとリュウキ50Sで結構しなってしまって、
バックハンドで投げたときにリリースのタイミングを間違うと、
ひどい方向に飛んでしまうので固めだとなおよい。

夏までにいい竿を探しておくことにする。

カワセミラブソディーかな・・・。