Blue Blue ブローウィン125F-slim のインプレ【Blue Blue Bloowin! 125F-slim】
ほかの記事でも書いたが、最近blueblueのルアーを買い集めている。設計コンセプトが面白いことと見た目がキモカワなこと、この2点が買い集めている理由。
個人的にはルアーの華形はミノーだと思っているが、blueblueのミノーといえば今回紹介するblooowinシリーズというイメージがある。
一番人気は満場一致で140Sだと思うけど、ブローウィン125F-slimもいいルアーなのでちょっとみていってください。
◆メーカー公表 基本スペック
メーカー公表の基本スペックは以下の通り。
サイズ :125mm
ウェイト:14g
タイプ :フローティング
レンジ :-cm
補足 :
空力を考えたボディー設計と、タングステンボール×3の移動重心システムで、風の強い状況でのキャスタビリティーに優れる。重心移動システムはボール移動型でシンプルながらも精密に設計されていて、飛行中のボールのガタツキによる姿勢の乱れが少ない。
アクションはウォブンロールしながらS字の軌道を描き、ジャークではダートアクション。ブローウィンシリーズにはサイズやタイプ違いとして、80S、140S、140J、165F-slimがある。
◆インプレッション
さて、基本性能をさらったところでインプレ。まずはキャストに関して。
メーカーのPRにはいろいろと工夫してある旨が記載されているが、実際に使用した感じではかっ飛びという印象はない。ほかの120mmのフローティングミノーと同じか、人によってはそれよりちょっと手前に落ちるかもしれない。ブローウィンのかっ飛びミノーというPRに期待して購入した人は、ここで結構がっかりすると思う。
実際にネット上や釣り仲間の間でもブローウィン125は飛ばないと言われているのを聞く。はたして、本当にそうなのだろうか?空力云々は無駄だったのか?
当然答えはNOである。まず再確認してほしいのは、このルアーのウェイトが14gということ。一般的にソルトのミノーで120mmあればウェイトは15gを超えてくる。
この時点でビハインドがあるのにかかわらずほぼ同等の飛距離が出せるのは
小リップ極細ボディーのおかげ。さらに強風時、特に向かい風に真っすぐの向かって投げるときのブローウィンの風切りの良さはハンパない。
向かい風はライナーで飛ばすがファッティなルアーは風で後半の伸びが悪いし、竿を曲げるために振り抜きも力を込めて大振りになりコントロールもつけずらい。
その点、ブローウィンなら軽いので脱力しシャープなキャストで狙いをつけることができる上に、飛行中も姿勢を崩さず飛距離が落ちにくいので、割と距離のあるピンを強風の中ライナーでブッ刺すことができる。まさに垂らし激短シャープシューター垂涎の仕上がり。
注意点としては、14gという軽めのウエイトなので、横風などで飛行中に道糸が引っ張られてしまうと、進行方向への慣性を失いやすく飛距離を落としてしまうので、狙い撃ちしながら飛距離も欲しいときは風に向かって正面に立つとうまくいくことが多い。
うまく飛ばせないのはルアーの問題ではなく釣り人の問題なので、垂らしの長さ、テイクバックの取り方、リリースのニュアンス、キャスト後の竿の位置などを工夫してぜひ使いこなしてほしい。
次はアクション。形を見ればわかるが、スリム+小リップのため引き抵抗は小さい。ウォブリングのブルブル感なんて相当早巻きしないと感じられないくらい。潜航深度は30cmくらい。
早巻きでブルブルしているところからリトリーブ速度を落としていくと、ミディアムリトリーブくらいから振動が感じられないがルアーは潜っているというアクションになる。この時のルアーはウォブリングは弱めでロールが強調されたアクションをしていて、僕はこのルアーの一番おいしいアクションだと思っている。
ジャークするとダートという脱軌道アクションが発生する。細長ボディーと相まってなかなかダイナミックな動きで面白いが、公式のPRのようにこの動きで魚のスイッチを入れて食わせたことは僕はまだないので、もう少し使い込んでいろいろなシチュエーションでこのダートを試してみたい。
軽いトゥイッチを入れるとちゅんちゅんとキレのある動きを見せ、長細ボディーで引き抵抗がないのでレスポンスも高く、トゥイッチのあいだの間で頭の向きがランダムに動いてステイしてくれるのでこの動きは重宝する。
ここまで述べたキャストとアクションの特徴を考慮して使いどころを考えると、例えば河川の中でのドリフトでちゅんちゅんとさそってゆらゆらのデッドスローで食わせたり、アキュラシーを生かして磯場の岸ぎりぎりの白波に打ち込み引き波を使って流しこんでサラシの中で食わせたりと、割とテクニカルな使い方が思い浮かぶ。シルエットだけで考えればバチ抜けでも活躍しそう。
単純に風も波もないルアーを扱いやすいコンディションで、遠くに投げて早めに巻くという広く探る釣りであれば、他に適したミノーはいくらでもあるので素直にそっちを使ったほうがいいかもしれない。
そのほか
これは余談だがタイニーベイトのシースルー部分からタングステンボールが見える。
ボールの可動域がしっぽの奥のほうまであり、いかにも後方重心で飛行姿勢が安定しそうな感じがする。ボールの動きもすごく滑らかで面白く、雨の日は家で転がして遊ぶと意外と飽きずに見ていられる。
あと、デフォルトのフックは60前後のシーバス2匹で開いてしまったので、早めにデフォルトのフックは交換したほうがいい。でもサイズ上げたり軸を太くすると、動きが変わるのかバイトが減る気がするし、ボディーが細いので針先が背中に刺さったりと、色々繊細だったりする。
どうしてもサイズをあげたいならおすすめはスティンガートリプル#4か#5。僕はテールフックだけ#3にしてウォブリングを抑えてロールアクションを際立たせる裏技もたまにやります。ウォブリングを抑えつつリトリーブスピードを上げたいときにおすすめ。ちなみにトリプルフックをすべてシングルフックに変えると気持ーちロール主体のアクションにかわります。釣れるかどうかは不明。
このルアーの釣果写真
映りは悪いけど50cmほどのシーバス。夕マズメにサラシをデッドスローで漂わせたところで食いあげてきた。カラーはイブランリバース。
◆まとめ
以上、僕なりにブローウィン125の良さをまとめてみました。140のジャークの人気に押されて125はなかなか使っている人は少なく推しの人は少ないけれど、使い方を理解していればきっと気に入ってもらえるミノーだと思う。
とくにこのルアーでアゲンストでピンを打つ楽しさはぜひ味わってほしいので、キャストを楽しむアングラーにはお勧めのルアーです。以上、ブローウィン125F-slimのインプレでした!