意外と簡単!安上がり!ジギング用アシストフックを自作!
東海圏のジギンガーの皆さんは伊勢湾ジギングのオフシーズンどう過ごしてますか?
僕は割と暇してしまうのでアシストフックとかジグの買い足しや再塗装とかして過ごしてます。
で、今回はそのアシストフックの自作について記事にしました。
アシストフック自作の記事はたくさんあるけど、伊勢湾ジギングならではの事とかも盛り込んでみますので役に立てば幸いです。
自作のメリット
①値段が安い
伊勢湾ジギングでメインのアシストフックはツインのロング。市販ではツインのロング一本でおよそ200~400円。自作だと僕の組み合わせだと材料費は150~200円程度。
少しの差だけど伊勢湾のジギングはリアとフロントへフックを付けるのでスペアとかサイズ違いとかを用意すると差額も大きくなる。
またサワラに切られロストしたり消耗品のような扱いでもあるので、やはりこの値段の差はありがたい。
②自分ごのみの微調整ができる
釣りには道具と釣り人の相性みたいなものがあると思っていて、ジグやフックにもそれがあると思う。同じセッティングなのに、自分だけめっちゃエビるとか、自分だけやけに魚のノリがいいとか。
そういうのを経験してくると、フックはパイクの●号でアシストラインはジャムの●号で長さは●cmでお互いに向き合うように結ぶ、といった感じで自分の求めるセッティングがわかってくるんだけど、まー市販では売ってないよね。仮にほしい規格が市販品であったとしてもだいたい最寄りの釣具屋にストックされていない。
その点自作するのであれば、材料を購入すれば好きな組み合わせのフックを調達できる。
③前日でも安心
材料さえ揃っていれば前日の深夜にアシストフックがねえわってなってもすぐに作れるので安心。
シンプルなメリットだけど結構助けられること多いです。
デメリット
①結束部の強度を自分で確保しないといけない
自作の怖いところはクオリティーを自分で担保しないといけないこと。
特に大物狙いのジギングでは針とラインの結束や、収縮チューブをあぶった時に知らぬ間にラインを焼いてしまったりするといざとなった時に命取りになる。抜かりなく作る技術が必要。
とかなんとか一応それっぽいこと書きましたが、正直伊勢湾ジギングのパワーファイトでアシストフック部分のブレイクは経験したこともなければ見たこともないので、そんなに自作の強度にシビアにならなくてもいいです。作ったら設定ドラグくらいの力で負荷をかけて大丈夫ならOK。十分伊勢湾で戦えます。
②同じ物をいくつも作ることが難しい
意外と同じクオリティーのフックをたくさん作るのは難しい。正直これが一番大変でこればっかりは練習するしかない。
ただし、同じものが作れなくても問題なく釣れるので自己満足な部分ではある。
作り方
では実際に作成していきますよ。
必要なもの
【必須】
フック、アシストライン、ソリッドリング、セキ糸(PEライン1-2号)、瞬間接着剤
フックとラインとリングは好きなものを。ただしジグに4つもフックをつけるので管付きフックはゴツくなりすぎるのであまりお勧めしないです。スイベルを介してリーダーと繋ぐのがほとんどなため、リングは打ち抜きでも溶接でもどっちでも可。
【あるといいもの】
バイス、スレッドホルダー、収縮チューブとライター、マスキングテープ
バイスがなければ柄を輪ゴムで巻いて常に閉じるようにしたペンチでもいいです。スレッドホルダーは必須に近いあるといいものですが、器用な人はギリなくてもできます。
手順
僕が良く作る伊勢湾ジギング用ショートダブルの作り方です。
①リングへアシストラインを結んで長さを決める
少し長めに切ったアシストラインをソリッドリングに結びます。
チチワで結んだ後に・・・
チチワの片側の輪をリングの上で1回転させて結んだら、ペンチで端糸を挟んでしっかり締め込み。
ここの締め込みが甘くても魚は取れますが、魚をあげているうちにアシストラインの長さが変わるのでしっかり締めておく。
わかりにくい人はブルヒッチで検索してください。結び目がずれにくい結び方です。
締め終わったらフックを当てながら長さを決めてアシストラインを切りそろえます。
②フック下巻とラインの仮止め
フックをバイスにセットしてセキ糸だけで元の方から下巻きします。アシストラインを下巻の上に載せてセキ糸で荒く仮止めし、向きと長さを微調整。針の向きと長さがここで確定します。
僕はフックの向きで違いを感じたことはないのでどっちでも良いと思うけど、投入や取り込みの時に内側に向いてる方がグローブに刺さったりしにくいと感じるので、取り回しのしやすさの点で内側に向けてる。
アシストラインはシャンクのゲイブ側に添わせる。アシストラインを引っ張る方向とフックポイントの軸が一致して貫通力が上がります。伊勢湾はラインが弛みやすくてフッキングが甘くなりがちなので、貫通力は結構大事になってきます。
③本巻き
仮止めの上から接着剤を垂れない程度に塗布し、乾く前に密に本巻をします。
本巻後接着剤をもう一度塗布してセキ糸を切ります。最後の接着剤はラインの綻び防止の目的です。ガチガチに固まるのでハーフヒッチやウィップフィニッシュは僕はしていません。
④乾燥後、もう片側のフックも同様に巻く。
もう片方のフックも同様に巻きます。
1つ目のフックが作業の邪魔になるので僕はマスキングテープやセロテープで仮止めしてます。
⑤熱収縮チューブを付ける
乾いたら熱収縮チューブを針元の頭が少し出るくらいのところからセキ糸の巻いている部分を覆うくらいの長さにカット、針先から通す。
ライターで固めて完成。
ターボライターが火の出方がシャープで余計なところを焼かないのでおすすめ。アシストラインを絶対に焼かないように。
耐負荷チェックとしてふところをどこかにかけてアシストラインを設定ドラグくらいまで引っ張って大丈夫かくらいはみておきましょう。
上の写真は完成図。下の写真はボッコーネに付けてみた写真。
自作のアシストフックはジグに取り付けた時が一番達成感がある。
まとめ
アシストフックにバリエーションがあると、リアとフロントでフックバランスを変えてジグを倒しやすくしたり、リーダーとフックの絡みなどのトラブルも減らすことができます。
自分で自由に作れるようになるとかゆいところに手が届くようになってかなり便利なので、オフシーズンで暇な時にやってみると良いと思います。
記事の中でところどころ強度に関して妥協してるのですが、冬の伊勢湾の魚は引きが弱いというところを根拠にそういう判断をしています。
不思議なんですが他の海域の青物よりも伊勢湾の青物は元気がないです。他の海域で起きるようなリーダーの締まり切れや、フック伸びが起きたことがない。
こんな感じで強度に関してはそこまでシビアな海域ではないので、気軽に自作を楽しんでみてください。